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社会人から看護師になるには?

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看護師は看護業界や介護業界で活躍し、今も多くの職場で求められている職業です。需要が高いため人手が足りていない現場も多く、今後はますます看護師になる人の増加が求められるでしょう。

看護師は学生が大学や短大に通って就職するイメージが強いかもしれませんが、社会人として1度働いた経験がある人も、改めて看護師を目指すことは可能です。むしろ社会人として活躍したという実績が、看護師になる際に役立つこともあるでしょう。

本記事では、社会人から看護師になる方法について解説します。

社会人でも看護師は目指せる?

結論から言えば、社会人からでも看護師を目指すことは可能です。仮に看護や介護といった看護師が活躍する業界以外で働いてきた人も、一念発起して看護師の資格取得を目指すケースは考えられます。

「社会人だから看護師になるには遅すぎる」「看護師のスキルがないから今からではとても就職ができない」といったことはないため、社会人からでも安心して看護師になることが可能です。

看護師になるために特別な制限はない

まず大前提として、看護師になる際に特別な制限はありません。年齢、性別、社会人経験の有無などは問われないため、看護師になりたいという気持ちさえあれば誰でも就職を叶えることができます。

社会人だからといって差別されたり、就職後邪険に扱われるような心配はないでしょう。むしろ新たな道を選択することには勇気が必要になるため、別業界から看護師を目指す人は歓迎される傾向にあります。

特に近年は看護師の人手不足が続き、求められるスキルも高くなっています。そのため社会人経験のない学生よりも、既に会社で働いた実績を持つ社会人出身の看護師の方が、職場で求められる仕事内容の飲み込みが早かったり、ビジネスマナーを意識した患者さんへの対応ができたりといった面から重宝されるケースが増えています。

社会人出身という経歴はハンデではなく、むしろ活かし方次第でアドバンテージにもなるでしょう。

社会人から看護師を目指す人は珍しくない?

社会人から看護師を目指すケースは、決して珍しくありません。実際に看護師を養成する学校の入学者の多くが、社会人経験者であった事例は多数あります。

また、日本看護学校協議会の「看護師等養成所の管理・運営等に関する実態調査(平成26年)」によると、3年制の看護養成学校における社会人経験者の割合は23.7%という結果になっています。だいたい4人に1人の割合で、社会人から看護師を目指す人がいるのです。

「社会人から看護師を目指すと、学生の間で浮いてしまうのでは?」という心配もありますが、看護学校において社会人から再進学して学んでいる人は多いため、特別に自分だけ目立つようなことはないでしょう。

むしろ社会人経験のある人たちと一緒に学べる機会が増える可能性があるため、同じ境遇を共有しながら勉強に励むこともできるかもしれません。

参考:http://www.nihonkango.org/exam/

社会人から看護師になるには?

社会人から看護師になるには、一般的な方法とまったく同じです。指定されている看護系の短大や専門学校に進学し、所定の学習を修了して卒業することで、看護師国家試験の受験資格を得られます。その後、看護師国家試験を受験して合格できれば、看護師に必要な看護師免許を取得できます。

社会人から看護師を目指すのなら、まずは自分に合った看護師を目指せる短大などに入学することを考えましょう。その後学校で3年間看護師に関する学習を行い、実践的なスキルを身につけた上で卒業を目指します。

看護師国家試験は独学では受験できず、必ず指定の学校で修学・卒業する必要があります。仮に国家試験に合格できるだけの知識があったとしても、看護系の学校を出ていなければ受験ができません。まずは社会人を積極的に受け入れている学校をチェックし、進学先を絞り込んでみましょう。

「藍野大学短期大学部」の「第二看護学科」では、社会人の方を含めた多くの看護師志望者を指導しています。看護に関する基礎知識のない状態でも一から学習ができ、3年間で看護師国家試験受験資格を取得可能です。さらに地域看護学専攻に進学すれば、「保健師国家試験受験資格」や「学士(看護学)」も取得できます。

社会人から看護師を目指すメリット

社会人から看護師を目指すことには、さまざまなメリットがあります。以下を参考に、社会人から看護師になる際に得られるメリットについても確認してみましょう。

社会人の経験を活かせる可能性がある

看護師はチームで働く仕事であるため、社会人生活で学べるコミュニケーション能力やビジネスマナーを活かせるシーンは多いです。看護師は医師と准看護師の間を取り持ったり、必要に応じて業務の指示を出したりする役割を担うため、コミュニケーション能力は重要なスキルになります。事前に社会人経験を通じてコミュニケーション能力の基礎を作れていれば、就職後即戦力の看護師として活躍できる可能性もあるでしょう。

前職の経験を評価される可能性がある

社会人から看護師になる場合、就職時に前職の経験を評価される可能性があります。例えば介護関係の仕事などを経験していれば、そこで得たスキルは看護系の職場でも活用可能です。就職先にとっても前職が看護に関する仕事をしていた人材であれば、安心して業務を任せられるでしょう。

前職の経験を看護師の仕事に活かせる可能性があるのなら、積極的にアピールしていくのがポイントです。

就職活動をスムーズに進められる

社会人経験のある方は、看護師の国家資格を取得してからの就職活動をスムーズに進めやすいというメリットもあります。学生の場合ははじめての就職活動となるため分からないことも多く、面接などで失敗することも多いでしょう。その点、社会人経験がある人は過去に就職活動を経験しているため、ある程度のノウハウを理解した上で就職に臨めます。もちろん学校による就職支援も受けられるため、適切な準備をした上で就職活動を進められるのがメリットです。

まとめ

社会人からでも、看護師の仕事に就くことは可能です。看護師になる方法は基本的な流れと変わらないため、まずは短大などに通ってスキルを習得し、国家試験の受験資格を得ることからはじめてみましょう。

藍野大学短期大学部の第二看護学科は、社会人の方に対しても看護師になるための授業および学習サポートを行っています。社会人から看護師を目指している方もたくさんいるので、この機会に進学を検討してみてはいかがでしょうか。